Edge2 〜未来を、さがす。
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2008年11月 November 2008
Edge2「今を、いきる。」死して また生きるということ 高岡修の詩闘

死して また生きるということ 高岡修の詩闘

Edge2「今を、いきる。」35
「死して また生きるということ 高岡修の詩闘」
放送日:11月8日(土)22:00〜22:30
出演:高岡 修(詩人)
演出:甲斐健一郎
制作:テレコムスタッフ


中央から遠く離れた鹿児島で40年間、営々と詩を書き続けてきた、ひとりの詩人がいる。高岡修、60歳。十代で出会った「現代詩文庫」が、高岡の運命を変えた。17歳から今日まで、詩人は鹿児島を離れることなく、しかし「現代詩と併走するかのように(城戸朱理)」鮮烈な詩を生み出し続けてきた。そしてその営為を自らまとめた『高岡修全詩集』の発刊をきっかけに高岡は一躍、中央詩壇から注目を浴びる存在となった。
高岡の孤独な詩作を支えたのは、太古の時を現前させる桜島だった。
桜島に抱かれるかのように、活火山のエネルギーを己が力とするかのように、詩の言葉を生み出してきた高岡だが、未だに桜島の詩を書いたことはない。
新たな詩境に差しかかった高岡が今、桜島という巨大なテーマに向けて、闘いを挑む。

「無名の詩魂」

高岡修に初めて会う人は、彼が詩人であるということを疑うかもしれない。
南国特有の底抜けに明るいユーモアで常に周囲を笑わせながら、細やかな気遣いも欠かさない。むしろ一流の営業マンのようにも見える。
(彼は地元鹿児島で小さな出版社を経営して30年あまりになる)
高岡の詩の師匠は、地元鹿児島を代表する俳人だった岩尾美義。
“武士が真剣で斬り合うつもりで、詩を書け。”
岩尾に詩魂の性根を叩き込まれた高岡は、こと詩作に関しては、別人であった。
詩壇に相手にされずとも、自らの会社が倒産しようとも、目をそらすことなく自らの詩界を凝視し、言葉を紡ぎ続けた。
カメラの前での詩作をお願いすると、車を運転中の彼は、前を向き薄気味悪く笑ったまま、「詩とは、そういうものでないと思う」と答えた。

田村隆一に憧れ、詩の世界に足を踏み入れ40年、還暦を迎えた今年、初めて対峙する桜島に対しても、高岡の詩魂は変わらない。
        
“無名のまま無名の瞼を切り裂く
 やがて圧倒的な視姦で溢れかえる” 「黒神の鳥居」より

Director 甲斐健一郎


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